はるかぜを作った、本当の理由
俺がここを作った本当の意味は、「疲れた人が立ち寄って、少し元気になる場所を作りたかった」。それだけじゃない。
確かにそれもある。でも、もっと根っこの理由がある。
それは、「串間で暮らす」という選択肢を増やしたい、ということだ。
ここに来て、はっきり分かった。この町には、選択肢が少ない。
生きていくための道が、最初からかなり絞られている。
公務員になるか、肉体労働をするか。
もちろん、それらの仕事は大切だ。誰かがやらなければ、町は回らない。
でも問題は、それしか選べないという現実があることだ。
選びたくて選ぶのと、選べないから選ぶのとでは、意味がまったく違う。
だから俺は、「選択肢を作ろう」と思った。
もし、このプロジェクトがうまくいったら。もし、ここで自分の仕事を作り、この町で暮らし続けることができたら。
きっと、次に続く人が出てくる。
「ここで暮らす」という選択が、一つ増えることになる。
誰かの下でしか働けない、から自分で仕事を作る、に変えることができる。
ここは、安心するためだけの場所じゃない。
ここは、俺自身が生き方を試す場所であり、実験場だ。
そしてその実験が、誰かの未来の選択肢につながるなら、それでいいと思っている。
はるかぜが投げかけたい問い(理念・第二章)
俺は、この場所から世界中の人に問いかけたいと思っている。
今、世界は明らかに転換期に来ている。
人口が減っていく国。人口が増えていく国。その立場も、これから入れ替わっていく。
それに伴って、働き方も、稼ぎ方も、これまでの常識が通用しなくなっていく。
そんな中で、今までと同じように「がむしゃらに働くだけ」で本当にいいのだろうか。
もっと自分を大事にして、もっと楽しんで生きる。
そんな生き方を理想として持っても、いいんじゃないだろうか。
昭和の時代は、苦労や辛抱が美徳だったと思う。
耐えて、我慢して、歯を食いしばって働く。それで社会が成り立っていた。
でも、今は令和だ。
時代は変わった。
そして今、AIという「個人の相棒」と一緒に働く、という選択肢が現実になった。
これは、人が楽をするための道具じゃない。
逆に言えば、もっときめ細かく、自分に合った働き方ができるようになったということだと思っている。
だから俺は、この串間という場所から、AIと一緒に働く仕組みを作ろうと思った。
はるかぜは、人が世界を思い描き、AIがそれを具現化する場所だ。
人が考え、AIが形にする。
そんな「小さな地球」を、ここに作りたいと思っている。
だから、もし、
- 今までの働き方に違和感がある人
- 自分のペースで生きたい人
- AIと一緒に何かを作ってみたい人
そういう人がいるなら。
この世界を、一緒に作ってほしい。
ここは完成された場所じゃない。実験中の場所だ。
でもだからこそ、未来の選択肢をここから増やせると信じている。